リモートワークなどで、働き方が大きく変わる昨今です。
「健康」を意識する機会が増え、すこしでも運動を、と考えている方におすすめの記事です。
ポイント
- ウォーキング=歩く、は「無意識の行動」
- 無意識にできることは、あとちょっとの「意識的な行動」で習慣化できる
- ウォーキングをする準備は、すでに整っている
ウォーキングの習慣化が一番かんたんな理由とは?
障害がある方などは別にして、健常な人間の生活において、「歩く」という動作はかならず発生します。
生活や仕事に「移動」が必要な以上、たいてい「歩いて」その移動を可能にしているケースが多いですね。
一方、ランニングは、歩く「スピードをあげる」行為ですが、日常生活にかならず含まれるわけではありません。
つまり、「非日常」の行動です。
とうぜん、スクワットとか腹筋、腕立て伏せといった自重トレーニングや、エアロバイク、ベンチプレスといったジムのマシンも、それをやっていない人にとっては圧倒的な非日常です。
こういった非日常的な行動を「習慣化(日常化)」するには、それが可能になる環境や、行動の規則性、意識の変化などが必要です。
これが「習慣化のハードル」になります。
ウォーキングは、日常の行動であるがゆえに、この「習慣化のハードル」が他に比べてとても低いのです。
とはいえ、なにもしない、なにも意識しないでは、習慣化が難しいのも事実。
この記事では、圧倒的にハードルが低いウォーキングで、まずは運動の習慣化を実現するポイントを見ていきましょう。
ウォーキングに必要なものはすでに持っていることを意識しよう
ウォーキング=歩く、という行為に必要なものって、なんでしょうか?
まずは「足(脚)」。
通常歩行のできる足をお持ちの方は、すでに条件をクリアしてますね。障害をお持ちの方も、近年は義足やその他の補助具が発達し、条件次第ではきもちよく歩く環境が整うかもしれません。
つぎに、「靴(くつ)」。
裸足で歩ける屋内でじゅうぶんにウォーキングを習慣にできる、という方はほとんどいないかと思います(いたらいたで、とてもうらやましい…)つまり、ウォーキング=屋外で歩くのが基本と考えると、靴は必要不可欠ですね。
最後に「服(ふく)」。
ウォーキング専用ウェアもありますが、必ずしも必要ありません。普段着で結構。だって日常の行為だからね。
以上です。
「え? スマートウォッチとか歩数計は?」と思いました?
一度、冷静に考えてみましょう。
「歩く」という行為は、日常生活で無意識に行っている行動です。
身体さえ整っていれば、歩くという行為は可能です。
あとは、外で歩くために必要な最低限の道具があれば十分。
そう考えると、「ウォーキングは、いつでも、だれでもできる運動」ってことになります。
かんたんですね。
ウォーキングに対する心理的なハードルが、ひとつ外れましたか?
さあ、「歩く準備」はこれで整いました。
習慣化に必要な要素は「集中するポイントを変える」だけ
日常生活で無意識に行っている「歩く」動作。
これを「意識的な運動=ウォーキング」として習慣化するには、いくつか考えるべきポイントがあります。
- どれくらい歩く?
- いつ歩く?
- どうやって始める?
どれくらい歩く?【距離ではなく、時間の長さを基準にする】
距離ではなく、時間を基準にすると、ウォーキングという運動習慣は、かんたんに身に付きます。
なぜ「距離」よりも「時間の長さ」が基準としてすぐれているのでしょう?
その理由は、
- 距離を図るには専用の機材が必要だが、時間はだれでも持っている時計があれば足りる
- 日常生活が「時間」で管理されているため、運動のための時間を捻出しやすい
などがあげられます。
たとえば、「かならず一回5キロのウォーキングをしよう」と設定したとします。
時間が足りなかったり、いつもより遅く歩いた結果、4.8キロで終えなければならなかったとしたら、せっかくの気分が台無しです…
一方、「今日は時間に余裕があるので、40分ウォーキングしよう」といった設定にできれば、距離という心理的な負担も減り、達成感も満たされます。
些細な考え方の違いですが、「時間の長さ」を基準にすることで、成功体験のハードルが下がります。
ウォーキング時間の長さは、短くても構いません。
10〜20分程度の時間でも、ウォーキングという運動習慣を達成するにはじゅうぶんです。
そして、運動のために捻出する「10〜20分」という時間は、ちょっと工夫すればかんたんに作り出せる時間の長さです。
心理的にも物理的にも、とてもコストが低くて済むのです。
つまり、非常に費用対効果の高い「成功体験」を手に入れることができるということです。
いつ歩く?【あなたは、すでに歩いています】
歩ける時に、ウォーキングをしましょう。
「いや、毎日いそがしくて、そんな暇ないよ!」と思ったら、チャンスです。
意識がきちんと「歩きたい/運動したい」に向いている証拠です。
冷静に、すべてを忘れて、いちど振り返ってみましょう。
今日、コンビニに買い物へ行きませんでしたか?
通勤のため、家から駅まで歩きませんでしたか?
朝、起きてリビングまで歩いて向かいませんでしたか?
そう、わたしたちは、すでに「歩いて」いますね。
「歩く」という行為は、「日常的な無意識の行為」です。
まったく「歩かなかった」という日は、ほとんどないのです。
あなたの考えるべきことは「歩くチャンスはたくさんある。それをウォーキングという運動時間に算入するためにはどうすれば?」です。
どうやって始める?【この記事を読みながら、いますぐ歩けるか考えよう】
「時間の長さ」を基準にし、「すでに歩いている時間をウォーキングとして意識する」ことで、「習慣化」はかんたんに達成できます。
ここからは、ぼくの実体験にもとづいた、「ウォーキングの始め方」をみてみましょう。
ケース1:ランチの購入場所を「15分歩いたお店」に設定する
1時間の昼休憩があったとします。
この1時間があれば、ウォーキングの運動時間を確保できそうじゃありませんか?
たとえば、仕事場から歩いて買い物に出かけ、戻って昼食を摂るとします。
食べる時間は、どうしても必要な時間です。
ぼくの場合は、20分ほどあれば十分です。
すると、残りが40分。
行って帰って、買い物する時間を考えると、こんなウォーキングが成立します。
- 歩いて15分のお店に行く(15分のウォーキングGET!)
- 5〜10分でランチを買う
- 歩いて15分で仕事場に戻る(15分のウォーキングGET!)
- 20分で食事を完了!
30分のウォーキング成功!
ケース2:ウォーキングしながらテレワークの社内ミーティング
たいていの社内ミーティングは、何時から何時まで、と時間が決まっていることが多いはず。
これも、ミーティング相手や参加者としての役割に影響がなければ、ウォーキングの時間として活用できます。
画面共有が必要だったり、共同作業が前提のミーティング、というケースでなければ、いちどトライしてみましょう。
このウォーキングは、条件が合った上で、事前に調整が必要な特殊なケースですが、けっして不可能ではありません。(実際に、ぼくは週2〜3回くらいやってます)
クライアント相手の商談などは論外ですが、部内、課内やプロジェクトチーム内などで、ブレストをやるようなミーティングの場合は、むしろメリットも大きいのでおすすめです。
個人的に感じるメリットとしては
- 環境を変えることで、いつもと違った気分で話ができる
- 議事録やメモを取ることに気を取られず、課題解決に集中できる
- 屋外を歩きながら脳をフル回転させることで、いつもと違った思考回路になる
などです。
とくに、3番目の「いつもと違った思考回路になる」というのは、思いのほか貴重で、こういった違う環境で課題解決に向かうと、思いも寄らないアイディアが出てきたり、これまでぼんやりとしていたアイディアが急に理路整然とつながったりします。
ウォーキングの運動時間が確保できたうえに、仕事の効率もあがるなんで、一石三鳥くらいの価値がありますね。
どうでしょう。今回のウォーキング習慣化、突飛よしもない話ばかりではなかったはず。
「ちょっと考え方を変えれば、自分にもできるかも…」と思いませんでしたか?
ウォーキングは、「意識すること」できちんと成功、習慣化します。
ぜひトライしてみてくださいね。